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広告をアップデートするテクノロジー

クリエイティブ×テクノロジーで0から1を生みだす場所

ワントゥーテングループ内に設けられたラボ組織「1→10 LAB」。同グループの9社やパートナー企業に未来のヴィジョンと新たなプロジェクトにつながる『種』を提供する、グループ横断のラボ機能を持っている。

左から、ワントゥーテン インスタレーションデベロッパー徳井太郎さん、クリエイティブディレクター 引地耕太さん。天高のある開発ルームは、空間のセンシングのテストにも使われている。

イノベーションの“種”を見つける

広告コミュニケーション領域で活動する1→10 design、プロトタイプ開発を手がける1→10 drive、ロボット言語開発を行う1→10 Robotics、空間におけるデジタルクリエイティブ事業を展開する1→10 IMAGINEなど、9社からなるクリエイティブスタジオ「ワントゥーテングループ」。ここに新たに「1→10 LAB」が加わったのは、2017年のことだ。

はじめはワントゥーテン クリエイティブディレクターの引地耕太さんと1→10design テクニカルディレクターの北島ハリーさん、1→10 driveのテクニカルディレクター森岡東洋志さんの3人でスタートし、そこに1→10 design内のインスタレーションの制作部隊が合流した。

現在は、グループ代表の澤邊芳明さんの直下のチームになっている。「1→10には、現場のメンバーからこれがしたいと自発的に声が上がり、実現していくカルチャーがあります。澤邊は『仕事は究極の公私混同』『最高に利己的なエンジニアリングを最高に利他的なクリエイティブに』と日頃から言っていますが、ラボは、そうしたカルチャーを仕組み化したものと言えます」と引地さんは言う。

1→10 LABのミッションは、クリエイティブやテクノロジーを通してイノベーションのシード(種)を見つけ、0から1を生み出すことだ。クライアントワークから、R&D、自社コンテンツの制作、ライブ空間演出、アート制作など、その仕事は幅広い。

現在、東京と京都オフィス合わせて16人の専任スタッフがおり、クリエイティブディレクター、アートディレクター、デザイナー、テクニカルディレクター、ハードウェアエンジニア、ソフトウェアエンジニア、モーションデザイナー、CGデザイナー、サウンドエンジニアなど、各分野のプロフェッショナルが集まっている。

なお、メンバーの評価は、純粋に“クリエイティビティ”で行われるのだという。関わった仕事の大小や売上は関係なく、制作のクオリティとクリエイティビティがすべて。そんな点からも、同ラボに何が期待されているのかがわかるだろう。

開発ルーム内の電子工作スペース。

未来のエンタメを先駆けて開発する

同ラボが現在最も注力している分野の1つが、ライブエンターテインメントだ。「昨年末から日本の伝統文化や芸術にテクノロジーを掛け合わせるmixed ARTS プロジェクトをスタートしました。その第1弾が、雅楽師・東儀秀樹さんの音楽舞台『源氏物語音楽絵巻~儚き夢幻~』のインタラクティブ映像表現です。舞台上にいる演者の動きをトラッキングし、リアルタイムに映像を生成した演出を行いました」(引地さん) …

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この記事が含まれる特集

広告をアップデートするテクノロジー

テクノロジーと広告の関係性が変化している。テクノロジーは、これまでのように、広告に新しい表現や新しい体験をもらたす存在にとどまらない。今では「AI クリエイター」などの形でクリエイティブ開発プロセスの一部を担ったり、エージェンシーの組織のパフォーマンスを上げるためのツールとしても使われるようになっている。

一方で、デジタルプロダクションに目を向ければ、自社開発の独自技術を持つことで、他プロダクションとの差別化を図ったり、クライアントとプロダクトを共同開発するケースも増えてきた。テクノロジーは、プロダクションの立ち位置そのものも変えている。

本特集では、第一線で活動するデジタルプロダクション各社の現場を訪ね、また広告会社内で進むAI ×クリエイティブ開発の動きを取材した。現在進行形で進む、広告界のアップデートの最前線をレポートする。