全世界から集まるクリエイティブ。各部門の審査員たちは、それぞれ審査基準を設け、細かく審査を行う。2016年、その頂点に立ったのは、どんな作品なのか。グランプリ作品を中心に審査員の講評とあわせて見ていこう。

イノベーション部門 グランプリ
Google Deep Mind「AlphaGo」Google Deep Mind London(イギリス)
グーグルのグループ会社で人工知能を研究するGoogle Deep Mindによって開発されたコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo」が受賞。人工知能の力で世界最高峰の囲碁棋士の一人、イ・セドル氏に4勝1敗で勝ち越してニュースとなった。

イノベーションライオン
Jukedeck「Jukedeck ArtificiallyIntelligent Music Composer」Jukedeck London(イギリス)
「ジャンル」「曲調」「長さ」を入力するだけで、人工知能が自動でオリジナルの楽曲を作成してくれるサービス。音源を探したり、作曲する手間を経ず、誰でも手軽に自分の希望に沿った著作権フリーの楽曲を作成し、ダウンロードできる。

The Mill「The Mill Blackbird」The Mill London(イギリス)
イギリスのVFX専門会社The Mill が開発した、世界初の完全に調節可能な撮影用の車台。ほとんどのクルマに合わせホイールベースや車幅を変更することができ、この車台にCGでボディを被せることで、どんなクルマの撮影をも可能とする。

TOYOTA Motor Corporation Australia「Landcruiser Emergency Network」SAATCHI&SAATCHI Sydney (オーストラリア)
オーストラリア内陸部には携帯電話の電波が通じない地域が多くあり、緊急事態の時に連絡手段を確保できないという問題があった。トヨタでは、この地域を走行するランドクルーザーに24kmの範囲で使えるwifiスポットを取り付けることで …