ピンクリボン活動に新たな気づきをもたらしてくれた映像

公開日:2015年12月16日

乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えることをビジョンとするキャンペーン「ピンクリボンフェスティバル」。日本対がん協会によるピンクリボン活動の一つとして、小誌の企画「クリエイティブリレー」と連動して進めてきたのが「ムービーサプライ」だ。“映像の力”で乳がん検診の大切さを伝えることを目的に、2013年にスタートした。以来、さまざまなクリエイターによって映像作品が制作され、現在までに9本を公開。ピンクリボンフェスティバルの公式サイトほか、自治体や支援団体、検診機関などで活用されている。同協会ピンクリボンフェスティバル担当マネジャー 岸田浩美さんに、この活動について聞いた。

01 2015年のピンクリボンフェスティバルの活動より。スマイルウオーク東京大会の様子。


02 2015年に制作された作品「パイ田姉妹のお願い」篇に登場するパペットが、イベント会場に展示され、人気を集めた。

活動を広げる強いコミュニケーションツール

ピンクリボンの活動で重要なのは、いかに多くの方に検診の大切さを伝えられるかということ。その伝え方について常に模索しています。2005年にスタートしたピンクリボンデザイン大賞はこの活動におけるコミュニケーションツールとして新たな広がりをつくってくれました。毎年10月の乳がん月間に各地で啓発イベントを開催していますが、年間を通じて啓発を行うために有効なツールが欲しいと考える中で、漠然とですが、映像に可能性を感じていたんです。そんなときに「ブレーン」のクリエイティブリレーの企画を知り、参加することにしました。

日本ではいま女性の12人に1人が生涯で乳がんを患い、残念ながら年間1万3千人以上の方が亡くなっています。これは他人ごとではありません。乳がんの場合、自分で見つけることもできるし、早期発見なら治癒することが可能となる。少しでも多くの人に乳がん検診に行ってほしい――。こうした背景も踏まえて、クリエイターの皆さんに制作いただいたのが9本の映像です。正直なところ、このメッセージは映像で簡単に伝えられるものではなく、人によって受け止め方も違えば、制作者の意図しないところでつらい気持ちになる方もいるかもしれない――。クリエイターの皆さんには十分に配慮していただきましたが …

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