名作ラジオCM10選 その10 ラジオはあくまで、自分メディア

公開日:2015年9月15日

  • 白土謙二

歴史に残したいラジオCMを編集部が選びました。発想の原点、技術的な工夫など制作者のコメントともに紹介します。

視聴可能な音源はこちらのページで聴けます。

(音源公開は9/30までとなっております)。
https://www.sendenkaigi.com/brain-201510-special-contents.php

ラジオはあくまで,パーソナルなメディアです。ですからラジオCMを企画する時は、テレビとは違い“みんな”ではなく“ひとり”の人に聴いてもらう前提で考えます。ですから、私は、自分が本当に面白いと思っているか、聴いてみたくなるような内容なのかに、徹底的にこだわって企画をします。自分は企画者であると同時に,それを聴く最初の“ひとり”でもあるわけですから。

この「寺山修司 色と音」は、当時ソニーさんが一社提供されていた深夜のFM音楽番組のために制作したものです。毎回90秒CMを3本オンエアするのですが、予算的にそう多くは作れないので、繰り返し流せるように、じっくり企画して1年分の10本を、シリーズとしてまとめて制作する方法を採っていました。

高音質なカセットテープという自由度の高い商品だったので …

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!