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広告を制作する中で アートディレクターが存在する価値

公開日:2015年3月12日

入社1年目からデザインだけにこだわるのではなく、クリエイティブディレクターの視点をもって仕事をしてきたという長島慎さん。「アートディレクターとはニュートラルになんでもできる存在」と考えている。

長島 慎(ながしま・しん)
クリエイティブディレクター/アートディレクター 1975年生まれ。1999年博報堂入社。主な仕事として、SONY、読売新聞、UCC「Black 無糖」、CCJC「ファンタ」、「爽健美茶」、KIRIN「麦のごちそう」など。他にもflumpoolのプロモーションなどCDジャケットやPV制作にも数多く携わる。

理屈よりも絵で見せるCM

02 ソニー「α 6000」

昨年、クリエイティブディレクターとして制作したソニーのα6000のCMは、アートディレクターの感覚を生かして企画したものです。CMは、「どんなに動いてもブレない」というカメラの特性を伝えることが目的。最初の打ち合わせで話にあがったのが「アルプスの少女ハイジ」のブランコのシーンでした。そのイメージから広げて、世界で一番ブレそうな被写体を美しい映像で描くという企画になり、崖の上からのウェディングバンジーを撮影することになりました。この企画が固まったとき、自分の中に映像の質感のイメージがあったので、まずロケーションや、DP(ディレクター・オブ・フォトグラフィー)は誰がいいかを考えました。通常の仕事は戦略やコピーが先で、最後にデザインという順番で進むことがほとんどですが、この仕事では商品特性を伝えるのと同時に、感覚的に気持ちがいい絵をつくることを優先的に考えていきました。

こういうやり方で進めていると、周りの人からは「考える道筋が自由だね」と言われることもあるし、非常に感覚的につくっているように思われますが、僕はマーケッターがつくる調査やグラフを読むのも大好きです。戦略会議に最初から参加させていただくことも多く、それを踏まえた上で …

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