システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

児島令子、権八成裕のコピーの作法

公開日:2014年9月10日

今号では、36人のコピーライター、プランナーの皆さんに自身の「コピーの作法」をご執筆いただきました。36人のコピーライター、プランナーの頭の中にある「コピーの作法」をどうぞ覗いてみてください。

    毎日楽しくコピーを書くための作法。

    児島令子

    これまでも何度か「私のコピー作法」について語る機会がありました。
    広告界の永遠のテーマなのかな。でも、そのたびに思うんです。
    コピー作法って人に語りにくいなと。
    そもそも作り方がないし、作り方に添って作ってない。
    コピーライティングって、毎回毎回、作り方を作っていくような仕事です。
    結局、語られるコピー作法は過去の作法。
    未来の作法は語れない。
    世の中動いてるので、コピー作法も止まってちゃいけない。
    私自身、自分の過去の作法にとらわれず、
    仕事ごとにアップデートしたいと思ってます。
    そんな私ですが、それでも何かひとつ語れるコピー作法があるとしたら…
    「毎日楽しくコピーを書くための作法」かな。
    2年目でフリーになった私はずっとひとりでやってきました。
    そのため、自分が苦しくならずラクに書ける状況を
    自分で作ることをいつも考えました。
    苦しみの中でいいコピーはできない。
    楽しいの中に苦しいがあるのはいいけど、
    不毛な苦しみはただ不毛だから。
    たとえば…/どんな仕事も自分の土俵にもって来る。
    知らない山に登って書けないことを書こうと苦しまず、
    自分とその仕事の小さな接点を見つけ、そこから世界をのぞけばいい。
    /他人の気持ちはわからない。だから書かない。
    無理して他人の気持ちになるより、自分の気持ちを突き詰めて人とつながればいい。
    /書けないときは、書きたい気持ちをムクムクさせる。ただ苦しんでないで、
    これなら書ける書きたくなるぞというフレームや切り口を自分で作る。ねつ造する。
    /コピーを書こうと思わずコピーを書く。まずはリラックス。
    などなど、上手に書く方法でなく、楽しくラクに書ける方法、
    あるいは楽しく苦しめる方法をずっと考えてきました。
    コピーって、気の持ちようだったりするんですよね。
    苦しいは弱い。楽しいは強い。なのです。

    コピーライター。earth music & ecology 「あした、なに着て生きていく?」「言葉と服で、温まろう」、STAND BY ME ドラえもん「すべての、子ども経験者のみなさんへ。」、JR東日本「大人は、とっても長いから。」、日本ペットフード「死ぬのが恐いから飼わないなんて、言わないで欲しい。」など。TCC最高賞ほか受賞多数。

    この夏に思ったいくつかのこと

    権八成裕

    チンドン屋が偉ぶらない。
    しかしチンドン屋だから到達できる地平が確かにある。...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!