リサーチは適切な事前準備が重要
化粧品はユーザートレンドや世間の潮流に左右されやすく、またブランドスイッチが頻繁に起きるため、売上を左右する要素を自社でコントロールすることが難しい業界でもあります。そのため、化粧品各社がマーケティング活動においてリサーチを重要視しています。リサーチは、「準備段階で成功の9割が決まっている」と言われています。それはリサーチの成功には次の2要素が必要になるためです。
要素1:目的に応じた適切な仮説設定
要素2:仮説に対応した質問項目と選択肢の設定
リサーチではこれらが複雑に絡み合うため、いずれかに適切でないものがあった場合、最終的な結果は大きく変わることになります。ここがリサーチの難しさです。
次の一手につながるリサーチのために例えば、調査によって出てきた様々な声も、本当に拾うべきである声とそうでない声が混在しています。担当者が「誤った声」を拾ってしまった場合、以降のプロセスがどんなに適切なものであっても、成果に結びつかないということになります。次の打ち手につながるリサーチには、準備段階における2つの要素を適切に設定し、リサーチの精度を高めることが重要となるのです。そこで宣伝会議では、マーケティングの基本となるリサーチの実効性を高めるために、3Cを基本とした「リサーチの考え方」と「具体的な手法」について学び、次の打ち手につなげるためのノウハウを身につける本講座を開講します。
ユーザーの「本音」を引き出す質問設計
ユーザーは無意識に自分にとっての最適な商品を選択しています。リサーチにおいて把握すべきは、その「なんとなく」から、「本音」を引き出し、仮説を明らかにしていくことです。講義では、その本音を引き出すための設計方法を習得していきます。
コロナ禍で生きるソーシャルリスニングの手法
直接の会話がしにくくなったコロナ禍の今、ソーシャルメディア上で交わされる活発な情報交換から、トレンドを把握する「ソーシャルリスニング」は有効です。講義では、今こそ取り組みたいソーシャルリスニングの考え方と手法を体系的に学びます。
出てきたデータを多角的に捉える
多様な視点を持つことは、リサーチで得た「点」の情報を、「面」の情報に広げていくことにつながります。講義では、出てきたデータをどのような視点でとらえ、どのようにまとめ、分析し、施策に生かしていくのかを、フレームワークと事例から学びます。
時間 | 講義内容 |
第一部 150分 |
ユーザーの本音を引き出すリサーチの基本テクニック ・リサーチの目的の再定義 ・本音を引き出すためのテクニック ・コスメユーザーへのリサーチの注意ポイント ・調査結果を活かすときに見るべきポイント ・化粧品のリサーチ事例 |
第二部 90分 |
ユーザーを巻き込むソーシャルリスニングとプランニング ・ソーシャルリスニングの特徴とリサーチでの活用 ・ユーザートレンド、話題の掴み方 ・集めたデータの活かし方 |
阿佐見 綾香氏
株式会社電通
GIRL'S GOOD LAB ストラテジック・プランナー
鳴海 まい氏
トライバルメディアハウス
Spark!所長
マーケティングデザイン営業部部長 シニアプロデューサー
オンデマンド配信講座