ショート動画は登場して以来、一貫して「バズ」を起点に語られてきた。ミームを量産し、話題化した動画をトレンドへと押し上げ、やがてマスメディアへ波及させる―。この構造は一時期、企業やブランドにとって有効な露出装置として機能した一方で、「バズをつくり続けなければ成果が残らない」という消耗戦を生み出してきた。多くのマーケターが、このループに限界を感じ始めているのではないだろうか。そんなショート動画の最新トレンドについて、SOLANA代表の西田真樹氏が解説する。
単なる表現手段ではない顧客接点の基盤へ
TikTokが日本でサービスを開始した2017年当時、「ショート動画」というメディアがCRMとして機能する未来を想像できたマーケターはほとんどいなかった。ショート動画は消費される話題を生む場であり、一過性の接触に終わりやすく、ブランドとの関係性をいかに継続・蓄積していくかは、常に課題として意識されてきた。その認識が、長らく業界の共通理解だった。
一方で現在、海外ではショート動画プラットフォームが、すでに次世代のCRMプラットフォームとして定着しつつある。ショート動画は単なる表現手段ではなく、プラットフォームが保有する1stpartyデータを起点とした顧客接点の基盤へと位置付けられている。数秒単位での視聴時間、リアクション、フォ...

