テレビ、CTV、スマートフォンなど、視聴者の行動は多様化し、その視線は複数のスクリーンへと分散している。こうした環境変化を背景に、米国では「トータルビデオ時代」という新たな局面を迎えた。この「トータルビデオ時代」をWPPメディア・ジャパンのマイケル・ビークロフト氏が解説する。
それぞれのチャネルをエコシステムとして捉える
「トータルビデオ戦略」とは、従来型のテレビ放送、CTV、デジタルビデオを個別の媒体としてではなく単一のエコシステムとして捉え、横断的に広告戦略を立案・実行する考え方です。特にCTVの成長は著しく、広告主はあらゆるスクリーンを横断した包括的な計画と測定を通じて、ブランドコミュニケーションのあり方を根本から再構築し始めています。本稿では米国の最新動向を解説し、日本の動画マーケティングが次に進むべき道筋を探ります。
日米における動画市場の現在地と課題
視聴の断片化は、日米共通の課題です。ストリーミングサービスの普及により、視聴者は複数のスクリーン間を絶えず行き来しています。このような流動的な視聴者を捉え、一貫した...


