有志コミュニティへのリスペクトから始まった サイボウズの「キンコミ」活用戦略

公開日:2026年9月01日

  • 神田あかね氏(サイボウズ)

ノーコードツール「kintone」を展開するサイボウズでは、公式ユーザーコミュニティ「キンコミ」を運営している。企業の「中の人」が前面に出て情報発信やコミュニティ形成を支援する施策も広がる中、同社は自社の公式発信のみならず、ユーザー同士が知恵を出し合う相互扶助の場づくりを推進してきた。同社・カスタマー本部カスタマーマーケティング部副部長の神田あかね氏に、コミュニティ運用の狙いと事業貢献の可視化について聞いた。

悩みは「100社100通り」 ユーザーの孤独感を解消する

サイボウズの「kintone(キントーン)」は、顧客管理や業務改善アプリをプログラミングなしで自社に合わせて構築できるSaaS製品だ。同じ業務領域であっても導入企業ごとに活用法が異なる「100社100通り」の柔軟性を備える一方で、現場の担当者が社内でたったひとり、運用や構築に悩んで孤独に陥りやすい特性を持つ。この「担当者の孤独」はモチベーションの低下を引き起こし、導入初期の解約リスクに直結する。

この課題を克服し、ユーザーとの強固な関係性を築いているのが、公式ユーザーコミュニティ「キンコミ」だ。

kintoneにおけるコミュニティの歴史は古く、サービス開始から約2年後の2013年頃から、ユーザー有...

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