2025年は「AIエージェント元年」とも言われる。博報堂のメディア環境研究所の独自調査や生活者インタビューによると、AIが単なる生産性向上のツールのみならず、人間の感情面に深く寄り添う「パートナー」であり、ひとつの「メディア」として機能し始めているという実態が見えてきたという。AIと人は今後、どのような関係性を育んでいくのだろうか。調査結果をもとに、博報堂メディア環境研究所所長の山本泰士氏が解説する。
世界4都市調査に見る「心」のパートナーとしてのAI
メディア環境研究所(メ環研)では2025年1月から2月にかけて東京、上海、ロサンゼルス、ロンドンの4都市でAIの利用実態についての調査を実施。仕事だけにとどまらない生活者とAIの関係性が浮かび上がってきました。
生成AI利用経験者では、AIを娯楽や暇つぶしとして日常的に利用している割合は、東京で3割を超え、上海とロサンゼルスでは5割程度にまで達していたのです。その実態を知るために日本で行ったインタビューからは、AIが生活者の感情領域も支え始めているという実態が見えてきました。
例えば、わずか1カ月でネイルサロンを開業した20代女性...


