「分断」から「共創」へ AI時代に勝つマーコム組織の最適解

公開日:2026年5月01日

  • 村澤典知氏(パーソルホールディングス)

広告による認知拡大、PRによる信頼構築、SNSによる拡散という従来の手法別アプローチは、情報の送り手と受け手の境界が曖昧になる中で再定義を迫られている。総合人材サービスを提供するパーソルホールディングスでは、同社のグループビジョンを浸透させるべく、これまで手法を固定しない多角的なコミュニケーションを展開してきた。同社グループコミュニケーション本部を率いる村澤典知氏に、これからの組織の在り方について話を聞いた。

手法の境界が溶け出す時代の“オーセンティシティ”

2017年より「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンを掲げるパーソルグループ。そのコミュニケーション戦略において中核を担う村澤典知氏は、昨今の「広告」と「PR」の境界の消失について、SNSという共通プラットフォームで情報がフラットに並ぶようになった受容スタイルの変化が背景にあると分析する。

「現在では、第三者のメディアから発信された情報か、ブランド自らが発信している情報なのかの違いを生活者が意識しなくなっています。情報の出所よりも『内容が自分にとって有益か、面白いか』が直感的に判断されるようになりました」。

かつて広告はコントロールしやすいが「自分語り」になりやすく、PRはコントロールしにくいが「第三者性による信頼」があるという棲み分けがあった。しかしその境界が溶けつつある今...

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SNS時代のマーケティングPR 成功事例に学ぶ戦略設計の羅針盤

生活者が企業からの直接的なメッセージよりも、友人やインフルエンサー、メディア、そして特定のコミュニティが発信する多層的な情報を参照して意思決定を行う現代。もはや「広告」という単一の手法だけで生活者の心を動かし、行動へとつなげることは困難になっています。激変する情報環境において、ますます重要性を増しているのが、広告・PR・SNS・コンテンツ、そしてコミュニティを横断的に捉え、社会の中に「売れる空気」や「新しい需要」を創り出す「マーケティングPR」の発想です。SNS時代の複雑な情報拡散構造を前提にしたとき、先進企業はいかにして生活者との信頼を築き、話題を「自分ごと」化させ、確かな購買やブランドへの共感へとつなげているのか。成功事例や研究者の知見を通じ、生成AIが世論形成に関与し始める新時代の戦略思考と、手法の境界が溶け合う時代に勝つための、組織のあり方を探ります。

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