AIエージェント元年とも言われる2026年。マーケティングの世界でも購買の意思決定プロセスに、AIエージェントが入り込み始めていることに注目が集まっている。検索から対話へと情報取得の構造が変わるなかで、ブランドや商品の情報は人間だけでなくAIにも解釈されることが前提となりつつある。Agentic Commerce時代に、AIに選ばれるコンテンツについて、300Bridge代表取締役の藤原義昭氏が解説する。
「納得しないと買わない」時代何が変わったのか?
物価高が続いていますが、消費者の財布が完全に閉じてしまっているわけではありません。とはいえ、「なんとなく買う」という行動は確実に減っています。節約志向にならざるを得ない環境のなかで、生活者は一つひとつの支出に対して、これまで以上に理由を求めるようになったからです。「なぜこれを買うのか」「なぜこのブランドでなければならないのか」。納得できなければ、買わない。そうした消費の質的変化が、静かに、しかし確実に広がっています。
この変化は、マーケターにとっては、本来は追い風のはずです。良いコンテンツで「納得」を設計できる企業が、選ばれる時代になったのですから。ところが今、その「納得の設計」その...


