デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。
採用拡充のタイミングで出稿 エンゲージメント向上も目指す
ビルや工場の空調設備工事および衛生工事を行うテクノ菱和。1949年設立の同社は、ゼネコンや工場を持つメーカーを顧客とするBtoB企業であり、建物の「空気」と「水」にまつわる設備の設計からメンテナンスまでを担う。そんな同社が2026年5月よりテレビCMの放映を開始した。これまでビジネスパーソン向けの新聞広告などは出稿してきたが、広く一般向けの大規模なコミュニケーション施策は実施していなかった。
転機となったのは、ここ5年ほどの経営環境の変化だ。円安などを背景に国内への設備投資が拡大しており、工場のクリーンルームなど精密な空調を得意とする同社の業績は好調に推移。それに伴い人手不足が深刻となり、採用の強化が急務となったのだ。
「営業活動の側面だけで言えば、業界内での認知度があれば十分という認識でした。しかし、採用強化に向け、求職者に対して社名認知を拡大する必要が生まれてきたことから...

