〈カワイイ〉って誰のもの?自己肯定手段としての〈カワイイ〉
2025年7月、王谷晶『ババヤガの夜』(河出書房新社)が、世界最高峰のミステリー文学賞であるダガー賞〈翻訳部門〉を受賞した。最初の1行から、血まみれでバイオレンスな凄まじい小説だ。臆病者の私は暴力はフィクションでも願い下げだが、この作品にはあっという間に引き込まれた。受賞も当然だと思う。
さて、この王谷さんのエッセイ集『カラダは私の何なんだ』(河出書房新社)に、女性は常に「かわいげ」を求められるけれど、「『かわいい』『媚びてる』と思われたら最後、なめられて仕事にならなくなる」、という...

