大量の作業が発生するコンテンツマーケティング施策はAIに何を任せ、人は何に集中すべきかの見極めが重要だ。多くの企業がその最適解を模索するなか、島津製作所はオウンドメディア「SHIMADZU TODAY」で「完全内製」を貫いている。AIを補助的に活用しつつも、企画から取材、編集までを社員が担う。そのこだわりが生み出すコンテンツの独自性と価値とは。島津製作所 コーポレート・コミュニケーション部のオウンドメディア担当者に話を聞いた。
“SHIMADZUの今日”を伝える完全内製のオウンドメディア
2020年1月に開設された島津製作所のオウンドメディア「SHIMADZU TODAY」。月4~6本のペースで更新を重ね、記事の総数は約380本にのぼる(2025年10月時点)。驚くべきは、その運営をコーポレート・コミュニケーション部の4人だけで、企画から取材、執筆、編集まで原則すべて内製で行っていることだ。同部の竹内雅仁氏は、その運営方針について次のように語る。
「毎月初めの編集会議で翌月のトピックスを決め、担当者が取材から編集までを...

