MR産業が狙うべきは「Go-Beyond型」データ提供からインテリジェンス提供企業へ

公開日:2026年2月03日

  • 田中 洋氏

ここ数十年で、マーケティング活動やマーケティング環境を取り巻く変化は、マーケティングリサーチ産業にどのような影響を与えたのか。いま同業界にはどのような役割が期待されていて、企業はどう変化していくべきか、企業の進化のパターンや具体的な事例などを交えながら、田中洋氏が解説する。

田中 洋氏
中央大学名誉教授。東京大学経済学部講師。京都大学博士(経済学)。電通マーケティングディレクター、法政大学経営学部教授、コロンビア大学客員研究員、中央大学大学院戦略経営研究科教授などを経て2022年より現職。日本マーケティング学会会長、日本消費者行動研究学会会長を歴任。主著として『ブランド戦略論』(有斐閣)など。

市場規模は2700億円を突破 MR業界の現在地とは

「経営業務実態調査」(※1)によれば、「日本の市場調査(MR)業界の市場規模(推計)」は、2024年度は2725億円で、前年対比105.1%でした。約20年前の2005年度は2113億円で、2000年代半ばは2000億円台前半で推移していました。

※1 日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)が実施

2009年度にはリーマンショックの影響で1672億円と大きく落ち込んだものの、日本のマーケティングリサーチ産業はそこからゆるやかな成長を遂げてきました。特筆すべきは、2005年度から2024年度までの対前年比の平均成長率(CAGR)が3.8%(※2)に達している点です。同時期の日本のGDPの平均成長率が約0.9%(※3)であったことを鑑みれば、非常に高い成長率であることがわかります。

※2 ChatGPT5.1により筆者算出(2025年12月27日)

※3 Perplexityにより筆者算出:「日本の実質GDP成長率(World Bankデータ)を用いると、2005年から2024年(2005~2024年の20年間)の平均成長率は約**0.9%**となります。」(2025年12月27日)

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