機能性単体での訴求に限界　着目したのは「情緒的価値」

自動車用品を扱うイチネンケミカルズは、自動車用ガラス用撥水剤「クリンビューGコート」シリーズの屋外広告を、6月23日から7月6日まで東京メトロ・新宿駅に掲出した。

「クリンビューGコート」は、2001年に発売されたロングセラーのカーウィンドウケア商品。シリコーン系撥水剤による強力な水弾きと、フッ素系撥水剤の高い耐久性を兼ね備えた“ハイブリッド処方”が特長で、その機能性がSNSでも話題となった人気商品だ。

今回の広告展開の背景にあるのが、自動車を取り巻く環境の変化だ。「若者のクルマ離れ」といわれるように、都市部の交通網の発達や趣味の多様化により、自動車の存在意義...