味の素社は2023年4月にマーケティングデザインセンターを設立し、マーケティングプロセスの改革に取り組んでいる。その中心にいるのが、「ほんだし」や「クノールカップスープ」などのマーケティングに従事したほか、味の素冷凍食品への出向時には「ザ★」シリーズなどを手掛けた岡本達也氏だ。同社が進めているマーケティング改革について、ヴァリューズの岩村大輝氏が聞いた。
編集協力:ヴァリューズ
2023年に大幅組織改編を実施で顧客中心のカルチャーを醸成
岩村:味の素さんは2023年4月、クリエイティブとマーケティングを統合させた「マーケティングデザインセンター」を発足させました。その背景には、顧客との直接接点を持ちづらいメーカーだからこそ必要なマーケティング改革の構想があったと伺います。現在の進捗を岡本さん自身はどのように評価されますか。
岡本:改革が必要と考えた背景として、自分たちはお客さまのことを、想像以上に理解できていないという危機感がありました。BtoCのモデルで日常的にお客さまに接しているので、その行動や心理のことをわかったつもりになっているのではないか、と。しかし、お客さまの日常生活の中で味の素のことを考える時間はほんのわずか。それにもかかわらず、...
