SNSは単なる情報発信の手段ではなく、ブランド価値向上やファンづくりの重要な起点になります。ほっかほっか亭では、若年層へのレガシー感払拭や話題化を目的に、内製で企画・投稿を運用。アース製薬は「会社を好きになってもらう」ことを軸に、コーポレートアカウント一本でファン獲得につなげています。フォロワー数やエンゲージメントだけでなく、購買行動やブランドロイヤルティにいかに結びつけるか。具体例と共に話を聞きました。
ほっかほっか亭総本部
取締役
経営企画本部 本部長
飯沼俊彦 氏
2007年博報堂に入社。その後北海道日本ハムファイターズで来場促進業務に従事。2024年ほっかほっか亭総本部に転職。マーケティング戦略から大阪・関西万博などの新規事業まで統括。
※役職は2025年9月の登壇当時のものです。
アース製薬
新価値創造本部
コミュニケーションデザイン部
係長
成田 充氏
博報堂アイ・スタジオ、TBWA-HAKUHODOにてWebディレクター・ストラテジックプランナーとして従事した後、2019年にアース製薬へ入社。2019年9月より公式Xの運用を担当。
炎上の可能性はケアしつつ「攻めの姿勢」は崩さない
―お二人はSNSの運用やコンテンツ制作を担っています。御社ではマーケティング活動の中で、SNSをどんな役割に位置付けていますか。また、運用体制についても教えてください。
飯沼:当社ではSNSを「ほっかほっか亭への好意的な純粋想起を増やすための手段」として位置付けています。売上に対する直接的な効果よりも、イメージ向上やブランド認知の拡大が主な目的です。特に若年層が抱いている...
