「フォロワー」が「ファン」に変わる瞬間 ほっかほっか亭とアース製薬のSNS戦略

公開日:2025年11月07日

    SNSは単なる情報発信の手段ではなく、ブランド価値向上やファンづくりの重要な起点になります。ほっかほっか亭では、若年層へのレガシー感払拭や話題化を目的に、内製で企画・投稿を運用。アース製薬は「会社を好きになってもらう」ことを軸に、コーポレートアカウント一本でファン獲得につなげています。フォロワー数やエンゲージメントだけでなく、購買行動やブランドロイヤルティにいかに結びつけるか。具体例と共に話を聞きました。

    ほっかほっか亭総本部
    取締役
    経営企画本部 本部長
    飯沼俊彦 氏

    2007年博報堂に入社。その後北海道日本ハムファイターズで来場促進業務に従事。2024年ほっかほっか亭総本部に転職。マーケティング戦略から大阪・関西万博などの新規事業まで統括。
    ※役職は2025年9月の登壇当時のものです。

    アース製薬
    新価値創造本部
    コミュニケーションデザイン部
    係長
    成田 充氏

    博報堂アイ・スタジオ、TBWA-HAKUHODOにてWebディレクター・ストラテジックプランナーとして従事した後、2019年にアース製薬へ入社。2019年9月より公式Xの運用を担当。

    炎上の可能性はケアしつつ「攻めの姿勢」は崩さない

    ―お二人はSNSの運用やコンテンツ制作を担っています。御社ではマーケティング活動の中で、SNSをどんな役割に位置付けていますか。また、運用体制についても教えてください。

    飯沼:当社ではSNSを「ほっかほっか亭への好意的な純粋想起を増やすための手段」として位置付けています。売上に対する直接的な効果よりも、イメージ向上やブランド認知の拡大が主な目的です。特に若年層が抱いている...

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