「戦略PR」は今も機能するのか。SNSの普及や生成AIの台頭により情報環境が激変する中、企業に求められるのは単なる話題づくりではない。AIにも参照される信頼性を築き、生活者の潜在的な欲求を「新しいジョブ」として定義する―。現代の市場創造に不可欠な戦略PRの本質を、マーケティングエージェンシー・インテグレートの赤坂幸正氏が解説する。
マーケターに求められるのは新しいジョブの創出
今日の市場環境においても、「戦略PR」は機能するのか?その問いに対する答えは、結論から言えば、YES、です。
ただし、それはかつてのように「話題化」や「空気づくり」を主目的とした戦略PRではありません。今、戦略PRに求められているのは、社会の認識を動かし、新しい需要そのものを生むためのアジェンダ設定機能です。このAI時代において、その重要性はさらに高まっていると言えるでしょう。
私は長く、マーケティング活動のひとつとしてのPRに向き合い、「どうしたら売りにつながるか」を考えてきました。メディアに大きく取り上げられても、あまり売りにつながらないことがある一方、メディア露出により流通の棚から商品が消えることもあります。その差は何なのか。どこから生まれる...


