AI時代の戦略PRは、単なる「露出」から 新しい需要を生む「アジェンダ設定」へ

公開日:2026年4月30日

  • 赤坂幸正氏(インテグレート)

「戦略PR」は今も機能するのか。SNSの普及や生成AIの台頭により情報環境が激変する中、企業に求められるのは単なる話題づくりではない。AIにも参照される信頼性を築き、生活者の潜在的な欲求を「新しいジョブ」として定義する―。現代の市場創造に不可欠な戦略PRの本質を、マーケティングエージェンシー・インテグレートの赤坂幸正氏が解説する。

マーケターに求められるのは新しいジョブの創出

今日の市場環境においても、「戦略PR」は機能するのか?その問いに対する答えは、結論から言えば、YES、です。

ただし、それはかつてのように「話題化」や「空気づくり」を主目的とした戦略PRではありません。今、戦略PRに求められているのは、社会の認識を動かし、新しい需要そのものを生むためのアジェンダ設定機能です。このAI時代において、その重要性はさらに高まっていると言えるでしょう。

私は長く、マーケティング活動のひとつとしてのPRに向き合い、「どうしたら売りにつながるか」を考えてきました。メディアに大きく取り上げられても、あまり売りにつながらないことがある一方、メディア露出により流通の棚から商品が消えることもあります。その差は何なのか。どこから生まれる...

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SNS時代のマーケティングPR 成功事例に学ぶ戦略設計の羅針盤

生活者が企業からの直接的なメッセージよりも、友人やインフルエンサー、メディア、そして特定のコミュニティが発信する多層的な情報を参照して意思決定を行う現代。もはや「広告」という単一の手法だけで生活者の心を動かし、行動へとつなげることは困難になっています。激変する情報環境において、ますます重要性を増しているのが、広告・PR・SNS・コンテンツ、そしてコミュニティを横断的に捉え、社会の中に「売れる空気」や「新しい需要」を創り出す「マーケティングPR」の発想です。SNS時代の複雑な情報拡散構造を前提にしたとき、先進企業はいかにして生活者との信頼を築き、話題を「自分ごと」化させ、確かな購買やブランドへの共感へとつなげているのか。成功事例や研究者の知見を通じ、生成AIが世論形成に関与し始める新時代の戦略思考と、手法の境界が溶け合う時代に勝つための、組織のあり方を探ります。

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