デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。
UHA味覚糖の完全子会社化 販路拡大の体制が整い出稿を決意
仕事や家事に追われながら、毎日栄養バランスの良い食事をとるのは簡単なことではない。時間がない時もあれば、つくるのが面倒な時、食欲がわかない時もある。こうした食生活における栄養摂取の課題を解決するのが、必須栄養素を独自のバランスで配合した、バランス栄養食ブランド「COMP」だ。2015年にブランドを立ち上げ、厚生労働省の基準や栄養学のエビデンスをもとに改良を重ね、18歳以上のすべての人に対応できる「オールターゲット型」の食品の開発を続けてきた。
「誠実に商品を磨き続けること」を重視し、SNS上で自然に広がる口コミと、商品力によって獲得した熱量の高いユーザーの支持によって成長。これまで派手な広告を活用したマーケティング施策とは無縁だった。スタートアップでありながら、IPOなどのイグジットを目的とせず、短期的な成果を追うよりも、ユーザーやプロダクトに向き合うことを優先してきたのもCOMP社の特徴だ。
「誰にでも合う」食品を目指してファン形成を図ってきた一方で、オールターゲット型であるがゆえに、コミュニケーションにおいては...
