「トラスト」と「レレバンス」をいかに紡ぐか 閉鎖時代のブランド成長

公開日:2026年8月31日

  • 郡裕一氏、今尾麻輝子氏(エデルマン・ジャパン)

自国優先やSNSのパーソナライズ化が進む今、自分と異なる価値観を排除する「閉鎖的な信頼意識(Insular Trust Mindset)」が世界的に急増し、日本では約9割にのぼるという。情報が溢れ返る時代に生活者は「誰」を信じ、何を基準に購買を決定するのか。エデルマンの最新調査を基に、これからのブランドコミュニケーションの解を紐解く。

企業が目指すべきは「信頼の仲介者」

―最新の調査「2026 Edelman Trust Barometer Special Report」についてのポイントは。

郡:トラストバロメーターの潮流を振り返ると、2023年の「分断(Polarization)」、2025年の「不満と憤り(Grievance)」を経て、今年は「閉鎖性(Insularity)」という新たな段階に入りました。インフレや誤情報への不安から自衛のために人々が閉じこもり、さらにSNSのアルゴリズムも影響し、自分の興味や価値観が近い、ごく狭い領域しか見なくなっています。

今回の調査では、自分と異なる価値観や背景を持つ人を信頼しない・ためらう「閉鎖的な信頼意識(Insular Trust Mindset)」を持つ人が...

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インフルエンサーマーケティング 生活者とつながる共感の設計

インフルエンサーマーケティングは、もはや定着したコミュニケーション手段となりました。しかし、生成AIの普及や情報の氾濫に伴い、単なる拡散(リーチ)ではなく、発信者自身の体験や価値観に根ざしたオーセンティック(真正性)なコミュニケーションと、それを通じた強固な信頼関係の構築が求められるようになっています。本特集では、「人がメディアになる時代」におけるインフルエンサーマーケティングを、単なるSNS施策を超えた「ブランドと生活者の信頼・共感を紡ぐ戦略」として再考。最新の信頼意識調査や消費者行動の分析に加え、アーティストとの対等な商品共創、社員インフルエンサーの組織的活用、コミュニティ醸成、バーチャルヒューマンによる一貫した世界観の構築など、最前線の事例をひも解きます。

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