テレビをはじめとするマスメディア、さらにデジタルからオフラインの店頭での行動までがデータでつながるようになったことで統合的なメディア投資戦略にイノベーションを起こす新たな取り組みが始まっています。本連載では企業側、メディア側、広告会社側それぞれの領域で、データを活用した新たな広告・メディア戦略の取り組みをレポートしていきます。今回は、テレビとコネクテッドTVの統合分析を軸に、AI検索時代を見据えた次世代のブランド戦略に挑むFWD生命に話を聞きました。
編集協力:株式会社博報堂
認知獲得が鍵の保険ビジネス 今も重視されるテレビの力
――FWD生命の日本市場における立ち位置と、直面していた課題についてお聞かせください。
大瀧:当社は1996年に富士生命として設立し、2017年にアジア10の地域に展開するFWDグループの一員となりました。ブランドスローガンに「Celebrate living(人生を謳歌しよう)」を掲げ、万が一への不安を煽るのではなく、保険があるからこそ「安心して前向きに楽しめる」という、ポジティブな価値変換を目指したコミュニケーションを行ってきました。ただ、日本国内での当社の認知はまだ十分ではなく、いかに効率的に20代~40代のターゲット層に接触できるかが課題になっていました。
山本:若年層の情報収集行動はデジタルが完全に主流になっていますが、FWD生命さんの認知度拡大の...

