新方言とコミュニケーションの2段の流れ

公開日:2025年12月15日

  • 井上史雄氏(東京外国語大学)

広告・商品名に採用され一気に広がる新方言

新方言は、今でも誕生し普及しており、マーケティング理論に合う動きをもって利用されている。新方言とは、聞きなれない名だろうから、実例をあげよう。東日本では「いいだろう」が「ヨカンベエ → イイベ」に変わり、西日本では「行かなかった」が「イカナンダ → イカンカッタ」に変わった。中部日本では「いいではないか」が「エエジャナイカ→ イイジャン」になった。「ジャン」は、山梨県で19世紀末期に生まれ、数十年かけて、長野県と静岡県に広がり、1960年代に横浜に飛び火した。

このように、新方言は、歴史上連綿として続いた自然な言語変化で、対面のルートで...

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