Z世代マーケターが企画する共感設計 UGCが溢れ出るコンテンツがカギ

公開日:2026年3月31日

  • 廣木健志氏(富士通)

UGCの存在感が増すなかで、企業がどれだけ「完成度の高い」コンテンツを出しても、人々の共感が生まれるとは限らない時代になっている。そんな環境でのコンテンツ発信のカギは、人々が自分の言葉で語りたくなる“参加の余白”を設計できるかどうかだ。富士通でインナーブランド体験づくりに取り組む廣木健志氏に、共感が溢れ出る状態のつくり方について話を聞いた。

100点を目指さない 参加の余白を残す設計を重視

ー廣木さんの現在の業務内容について教えてください。

コーポレートブランドのコミュニケーション戦略を策定し、周年施策などの実装まで行っています。Z世代中心の富士通の新たな認知形成にも取り組んでおり、Z世代とのプロジェクト「Fujitsu Gen Z Community」を組成。社員にインタビューし、富士通の裏側を伝えるソーシャルメディア「富士通のサブチャンネル」の企画・運用など、若手の視点を起点にしたブランド体験を設計しています。

UGCを生み出すのは、コンシューマー向け企業であればユーザーや生活者だと思います。BtoBが主軸の富士通の周辺にも、もちろんユーザーはいるのですが、今回は、UGCの主体となる“ユーザー”を、“社員=当事者”と読み替えてお話ししたいと思います。社員が自分の言葉でブランドを語り、その熱量が社外に溢れ出ていく状態をつくる、という意味でのUGC...

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データ活用で深化するUGC×PGCをかけ合わせた統合型コンテンツ・マーケティング戦略

SNSの成熟と生成AIの普及により、UGC(User Generated Content)とPGC(Professional Generated Content)の境界は急速に溶け始めています。企業発のコンテンツは生活者の言葉を取り込み、生活者発の投稿はプロ並みの編集・演出技術を備えるようになりました。さらにアルゴリズム主導のレコメンド環境では、「誰が言ったか」以上に「どの文脈で語られたか」が影響力を左右します。マーケティングにおいて、これまではメディア投資の最適化配分や、トリプルメディアを統合したコミュニケーション戦略の重要性が説かれてきました。しかし今日の環境ではカスタマージャーニーに基づく、PGCとUGCを組み合わせた統合的な“コンテンツ戦略”がより重要視されるようになっています。こうした戦略が実現する背景にあるのは、データ活用の深化です。生活者の意識や行動のデータを統合して分析できる環境を最大限活かした、最先端の統合型マーケティング戦略を考えます。

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