アヲハタは、1970年に日本初の低糖度ジャムとして「アヲハタ 55オレンジママレード」を発売。「アヲハタ55」は、2025年にブランド誕生から55周年を迎えた。
(左)1970 (右)2025
ブランド名の「55」は、当時の商品の糖度が55度であったことに由来する。現在は甘さをさらに抑え、糖度は45度前後。その分、原料となるフルーツのおいしさを活かした味わいに仕上げている。
1970年の発売当初、ジャムといえば糖度の高いものが主流で、JAS規格によるジャムの基準も「糖度65度以上」だった。規格から外れる、甘さの少ない「アヲハタ55」は、同社にとっても“攻め”の商品設計であり、「糖質を控えたい」と考える人たちのニーズに着目して開発された。
発売後、「アヲハタ55」は、ターゲットとしていた健康志向の人たちを中心に、少しずつ広がっていった。また、低糖度ジャムの生産は、技術的にも難易度が高く、それが参入障壁となり競合商品との差別化にもつながった。
次第に消費者の嗜好が変化し、低糖度のジャムが一般的に。市場の変化に伴ってJAS規格も改正され、現在はジャム=糖度40度以上とされている。商品のラインアップは、最も多かった1981年には...
