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企業も個人も「脱・広告」ビジネスモデル、変革の行く末

タクシー広告は時代の写し鏡 大きなうねりの中でいま「広告」にできること

  • 堤 幸彦氏(演出家・映画監督)

数々のヒット作品を世に送り出してきた演出家・映画監督の堤幸彦氏。近年では地域振興プロジェクトを手がけたり、クラウドファンディングやNFTを取り入れた映像制作を行うなど、ものづくりを通じた新たなビジネスのあり方を追求してきた。同氏は今の「広告」をどのように見ているのか、話を聞いた。

「笑い」を追求したCMにはホッとして希望が持てる

─堤さんの現在の仕事の中では、広告会社とはどのような関わりがありますか。

最近はテレビCMをつくる機会が減ってきていて、広告会社の方々と一緒にものをつくることは年に1回あるかないか、という感じです。映画やドラマでは製作委員会に広告会社が参加しているケースが多いですが、現場ではあまりやり取りすることはありません。

そんな中で映像に関わる僕として、興味深く感じているのは、タクシー内で流れる動画広告です。この数年で急速に普及して、スタートアップ企業を中心に多くのクライアントが出稿するようになりました。タクシー広告から地上波に進出して、「ビズリーチ!」のように多くの人が、そのフレーズを知るところになるという流れには、広告を取り巻く環境の変化を感じます。

タクシー広告はターゲットがはっきりしていて、だいたいが「部長はデジタル苦手ですよね、名刺の整理もできませんよね」というコンセプト(笑)。僕も1本制作したことが...

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企業も個人も「脱・広告」ビジネスモデル、変革の行く末

おかげさまで月刊『宣伝会議』は、本号を持ちまして創刊70周年を迎えます。弊誌は「広告業界誌」ではなく、広告主も広告業も双方が対象となる、広告・マーケティングの「専門誌」であるという矜持を持って、70年にわたり月刊誌の刊行を継続してきました。広告・マーケティングにかかわる多種多様な事例も手法もすぐに入手が可能な現在のメディア環境のなかで、『宣伝会議』が広告界の皆様に対して、提供できる価値は、何なのか。70年の節目を前に編集部一同、考えを巡らせました。すぐに答えを出せる問いではないですが、専門誌である月刊『宣伝会議』としては、マーケティングやコミュニケーション産業、クリエイティブ産業に携わる方々にとって、社会における仕事の存在意義を再確認していただける存在であり続けたいと考えています。そんな想いを込めて、企画したのが今回の特集です。広告産業が今、どのようにトランスフォーメーションしようとしているのか。特集をお読みいただくと、その変革の行く末が見えてくると思いますし、見た目のあり様が変わっても、変わることのない、この産業の社会における存在意義も導き出していただけるのではないかと思います。

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