広告をキャリアの起点に、映画の脚本やプロデュースを手掛け、小説家としても活躍するdentsu Japan グロースオフィサー/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターの高崎卓馬氏。そんな多様な表現を手掛ける高崎氏の目に現在の「広告」はどう見えているのか。そして、これからの「広告」はどうあるべきなのかについて話を聞いた。

dentsu Japan
グロースオフィサー/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
高崎卓馬氏
2023年、3度目のクリエーター・オブ・ザ・イヤーを受賞、など国内外の広告賞、受賞多数。映画『PERFECT DAYS』(WimWenders監督)では企画・脚本・プロデュースを担当、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞、米国アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート。小説やラジオ番組MCなど幅広く活動。
広告が共通言語として機能する豊かな社会をつくるために
―産業界、あるいは社会における広告の捉え方はどう変化してきたと思いますか。
ここ数十年での一番大きな変化は、やはりインターネットの登場です。私が仕事を始めた1990年代は4マス主体でも、特にテレビという場所に注目が集まり、…