広告・コミュニケーションのクライアントワークに加え、雑誌やニュースサイトの編集長などメディアコンテンツの制作にも関わり、「本屋大賞」の立ち上げや本屋B&Bの運営まで活躍の幅を広げる博報堂 執行役員/エグゼクティブクリエイティブディレクターの嶋浩一郎氏。そんな嶋氏に、多様化する時代に広告が果たすべき役割について、話を聞いた。

博報堂
執行役員/エグゼクティブクリエイティブディレクター
嶋浩一郎氏
1993年博報堂入社。コーポレート・コミュニケーション局配属。企業の情報戦略に従事。2001年朝日新聞社出向。2004年本屋大賞の立ち上げに参画。2006年博報堂ケトル設立。多数の統合キャンペーンを実施。本屋B&B運営。著作に『欲望する「ことば」「社会記号」とマーケティング』や『「あたりまえ」のつくり方』等。
広告が共通言語として機能する豊かな社会をつくるために
―産業界、あるいは社会における「広告」の捉え方はどう変化してきたと感じていますか。
マーケティングにおいては、2024年に定義が刷新され、消費者だけではなく、…