コピーライター/クリエイティブディレクターとして約40年、広告業界で活躍してきた谷山雅計氏。現在の「広告」について、どのように考えているのか。自身が広告制作で意識していることや、これからのコピーライターがどうあるべきかについて、話を聞いた。

谷山広告
コピーライター/クリエイティブディレクター
谷山雅計氏
1961年大阪府生まれ。博報堂を経て1997年谷山広告を設立。主な仕事は東洋水産「マルちゃん正麺」、資生堂「TSUBAKI」、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、新潮文庫「Yonda?」、ユニリーバ「採用の履歴書から顔写真をなくします。」、ACジャパン「気づきを、動きへ。」など。主な著作に『広告コピーってこう書くんだ!読本』『広告コピーってこう書くんだ!相談室』(宣伝会議刊)。
今も昔も広告は“邪魔者” 変化したのは伝え方の「圧縮度」
―産業界、あるいは社会における広告の捉え方はどう変化してきたと思いますか。
まず大前提として、一般の人からすると、基本的に広告は“邪魔者”です。私は40年ほど、この業界にいますが、今も昔もこの事実に…