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マーケティング活動 KPIの設計と運用

認知から購入まで距離がある商材はどのようにKPIを管理すべき?

  • 川島佑太氏(オープンハウス)

住宅などの高関与型商材は一般的に、購入に至るまでの道のりが長く、広告をはじめとする投資の効果の把握が難しい側面がある。DXを本格的に推進し、独自のシステムを構築してきたオープンハウスグループ。同グループのKPI設定と運用について、WEB広告集客、CRMツール導入・改善を担当し、営業現場とも向き合いながらKPI設計に携わった川島佑太氏が解説する。

デジタル施策を起点に2つのフローでKPIを管理

当社が扱う戸建て住宅やマンションなどは、高額なため慎重に比較検討した上で購入に至る、いわゆる高関与型の商材です。多くの人にとって人生で一度きりの買い物。コミュニケーションによってLTVを上げるといったマーケティング設計ではないことが、ひとつの特色です。

そこで、本稿では事業の拡大に寄与し、かつ従業員のモチベーションを高めるためのKPI設定方法について説明したいと思います。

【図表1】では、計測の起点となるデジタル施策(黄)から、大きく2つの計測指標に分かれていきます。上の青枠内に示すのが直接、計測可能な指標で、費用対効果を測るためのKPI。対して下の赤枠内に示すのは、独自に設定したモデル指標で、施策の「ヘルスチェック」を行うためのKPIです。

【図表1】KPI運用のフロー。

費用対効果を測る(青枠)

まず青枠内について、デジタル施策を経てWebサイトに着地し、最終的に契約に至るまでにいくつかのコンバージョンポイントを設定しています。

大切なのが、Webサイトで得られる「オンライン情報」の先にある、営業担当がお客さまと接点を持つ「オフライン情報」。案内率や、そのお客さまがご購入に至ったかという「契約率」までを計測可能にしている点です。

個々の施策を計測可能に(黄枠)

そして次のポイントが、個々のデジタル施策を細かい粒度まで測定できるようにしていること。Web広告であれば、広告媒体の種類だけでなくその検索ワードは何かなど、青枠以降のデータと連動した分析が可能です。

振り返りと未来予測(赤枠)

「1回きりの買い物」であると考えると、青枠のフローで後半になればなるほど、ボリュームが少なくなり、KPIとして評価しづらくなってしまいます。そこで設定し…

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マーケティング活動 KPIの設計と運用

マーケティング活動の成功に際しては複数の要因が絡んでくるため、当然ながら結果はコントロールしづらいものです。しかし、消費者との接点や施策の運用においてデジタル化が進むなか、データを基にしたKPI設計を行い、日々の活動の指針とする流れは一般的になっています。マーケターはいかにKPIと向き合い、事業の成果につなげていけばよいのか。主な業種・商材・マーケティング目標・シーン別に、「マーケティング活動におけるKPI設計」の基本を、各カテゴリーを代表するトップマーケターの皆さんに解説いただきます。

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