情報メディアと購買接点が多様化した現代において、ブランドマーケティングは複雑さを増し、マーケターの仕事はこれまで以上に難しくなっている。そんな状況で、消費者から熱い支持を集め、2025年5月に累計販売100万台を突破し成長を続けるドウシシャの「ゴリラシリーズ」は、どのようにして生まれたのか。ニッチな市場を狙った企画から、ユーザーの声を取り入れた商品改善、そしてブランドの世界観を広げる戦略まで、ドウシシャ 家電事業部家電商品DIV アシスタントマネージャーの水島英恵氏に話を聞いた。

入社4年目の水島氏が担当する「ゴリラシリーズ」。太ももをケアする「ゴリラのふたつかみ」(右)は、「ゴリラのひとつかみ」(左)発売後、お客さま相談室に「太もももをケアする商品も出してほしい」という要望が多く寄せられたことから生まれた。
あえて“ふくらはぎ”に特化 健康家電市場を一変させた
家電や雑貨、食品などニッチでユニークな商品開発が魅力のドウシシャ。特に、2024年から展開する「ゴリラシリーズ」は、2025年5月時点でシリーズ累計100万台の販売を記録し、従来の健康家電市場に新風を吹き込み、大きな反響を呼んでいる。
なかでもシリーズ...