「丸亀シェイクうどん」「丸亀うどーなつ」「丸亀うどん弁当」……最近、丸亀製麺が展開する新商品のネーミングには、どこか引っかかりがある。実際に売上も好調とのことだが、その理由はどこに?“名付け親”のひとりである同社の南雲 克明さんに話を聞いた。
「ワクワク」と「違和感」がポイント
トリドールホールディングスが展開する讃岐うどんの専門店「丸亀製麺」は、「本能が歓ぶ食の感動体験を探求し世界中をワクワクさせ続ける」というミッションを掲げ、外食による“感動”を重視したサービス展開を行ってきた。
同社の執行役員 CMO 兼 KANDOコミュニケーション本部長 兼 丸亀製麺 取締役 マーケティング本部長を務める南雲克明さんは、「自宅でも食べられる食体験であれば、外食としての価値を見い出していただくことは難しい。おいしいだけではなくワクワク感や驚きといった体験価値を提供したいと考えています」と語る。
そんな外食ビジネスにおける消費者への訴求で勝負の分かれ目となるのは、その場で「食べたい」という欲求をいかにくすぐることができるかだ。「CMやSNSでの訴求も重要ですが、結局はいかに店頭での衝動・興奮を駆り立てられるか」だと南雲さん。店頭での比較検討のタイミングはもちろん、…