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企業のセンスが問われる時代 「デザイン思考」とブランド戦略

ヤマハ×ヤマハ発動機 デザイン基点のブランディングの挑戦

ヤマハというブランドを共有するヤマハとヤマハ発動機。楽器と乗り物という異色の組み合わせで、合同ブランド委員会を立ち上げ、一緒にデザインからモノづくりを行っている両社はなぜデザインにこだわり、どのようなブランディングを実現しようとしているのか。

(右)ヤマハ発動機 執行役員 デザイン本部 本部長 ブランド委員会 委員長 長屋明浩氏
(左)ヤマハ 参与ブランド戦略本部 デザイン研究所 所長 川田 学氏

ブランドや経営をデザインに落とし込む

ヤマハとヤマハ発動機、両社が一緒にモノづくりを始めたのは2015年頃だ。同じブランドを掲げながらも、デザインやブランドを発信する機会がなかった両社。合同で制作した製品を発表する場として合同デザイン展「Yamaha Design Exhibition」がスタートした。

「デザインという視点で楽器を語ることには以前から意義を感じていました。なぜなら、楽器は大昔からあるもので、デザインが固定化されているように思われがちだからです。そういった概念を取り払うことで、より多くの人に『楽器にもデザインがあるんだ』『ヤマハでクリエイティブを発揮してみたい』と思っていただきたい。そこでこういった場を設けて発信することを大事にしていますし、この活動はヤマハとして必須の活動のような気がしています。ちょうど双方のデザイン部門が最初に企画に取り組んで、その後にモノづくりの技術も引き入れて、と活動を広げていきました」とヤマハ 川田 学氏は活動を振り返る。

では、経営やブランドの戦略をどのようにデザインに両社は落とし込んでいるのだろうか。ヤマハ発動機 長屋明浩氏は、ブランディングとデザインは暗黙知になっている部分が多いものの、かなりの部分が形式化できると話す。

長屋氏が行っているのが、ヤマハらしさを因数分解することだ …

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機能・品質だけでは商品・サービスの差別化が難しくなっている現代。消費者に選ばれるブランドになるためには、いかに共感を醸成できるかがカギになります。理屈を超え、人の心に働きかける。消費者の共感を得るためにはどうしたら良いのでしょうか。

ひとつのヒントが、世界的に注目される「デザイン思考」にあります。昨今、「デザイン思考」を経営やブランド戦略に取り入れる動きの機運が高まっています。本特集では、「デザイン思考」をマーケティング領域で注目される「共感」や「体験デザイン」の文脈で読み解きつつ、ブランド戦略に取り入れる方法論を、国内の先進企業の取り組みを交えながら紐解いていきます。

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