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企業のセンスが問われる時代 「デザイン思考」とブランド戦略

企業メッセージを整理し、ブランドをひとつのパーソナリティーに

  • 徳田祐司氏(canaria)

デジタルが発達して販路が多様化した現代。消費者の元にブランドが届くには、経営からアウトプットまで一気通貫したブランドづくりが不可欠だ。そのプロセスには、どのように「デザイン思考」が取り入れられるのだろうか。

一人格のデザインを多層に生み出し、表現する

世の中の変化のスピードは早く、産業の多くは成熟し、物事の関係性が複雑に絡みあった社会では従来のマーケティング手法だけでは通用しない時代。「デザインは、コミュニケーションのスピードとクオリティを高める有効な方法のひとつ」と話すのは、デザインエージェンシー「canaria」のクリエイティブディレクター 徳田祐司氏だ。

「世の中の変化が急速に進む中で、既製品では汎用が効かず、新しいものを常に生み出さなければ通用しない時代では、企業の考え方に始まり、組織づくりや体制、デザインまでを一気通貫で、考えなければ対応は難しいでしょう。

なぜなら消費者は、嘘・偽りなく、自分にとって良いものと思える商品を探し、選ぼうとしているからです。そういった商品に内包されている、消費者が探している価値を視覚化して伝えるのが我々デザイナーの役割、いわゆるブランディングの始まりだと思うのです」。

昨今はネットが経済の中心となることで、消費者の購買行動も多様化している。そうした背景の中で選ばれる価値とは、個々の個性を競い合うデザインではなく、同じ思考に基づいてつくられた一人格(One personality)のデザインを、多層に生み出すことだという。

「筋が通った魅力的な人格に人々が期待を寄せるように、企業のトップからアウトプットされる製品・サービスまで同じ考え方で、魅力ある中身と、それに基づいて組織が構築されていることが大切です。一気通貫してデザインを整えていないと、お客さまは嘘を見抜き、価値ある魅力として記憶に留めておくのが難しいのです」 …

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企業のセンスが問われる時代 「デザイン思考」とブランド戦略

機能・品質だけでは商品・サービスの差別化が難しくなっている現代。消費者に選ばれるブランドになるためには、いかに共感を醸成できるかがカギになります。理屈を超え、人の心に働きかける。消費者の共感を得るためにはどうしたら良いのでしょうか。

ひとつのヒントが、世界的に注目される「デザイン思考」にあります。昨今、「デザイン思考」を経営やブランド戦略に取り入れる動きの機運が高まっています。本特集では、「デザイン思考」をマーケティング領域で注目される「共感」や「体験デザイン」の文脈で読み解きつつ、ブランド戦略に取り入れる方法論を、国内の先進企業の取り組みを交えながら紐解いていきます。

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