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メディア接触&コンテンツ消費

行動データを基に地域特性を検証 サッポロビールのエリアマーケティング戦略

  • 福吉 敬氏(サッポロビール)

地域の違いに合わせた広告メディア戦略、クリエイティブ戦略は、どのように考えていけばよいのか。デジタルを軸にクロスメディアで広告を担当しているサッポロビールの福吉敬氏に、同社のエリアプロモーションの考え方を聞いた。

デジタルの格差は感じない 感じるのは生活環境の違い

「広告接触率など施策別の結果をデータで見ていると、地域によってデジタルデバイス・メディアへの接触に大きな格差はないと感じています」と話すのは、サッポロビールの福吉氏。近年はシニア世代もスマホを使いこなしている現状から、デモグラフィック(人口統計学的属性)ではその違いをあまり感じないというのだ。

だが、地域によって異なると強く感じていることがあるという。「生活の時間帯、移動の距離など、地域によって生活環境が大きく異なると感じています。帰宅時間は、地域は早いのに対して、都市部は遅い。また都市部は周囲に生活に必要なお店が揃っているのに対し、地域の場合、すぐ近くにお店がないため、買い物に行く際の移動距離が長い」。自身が福岡県出身であることから、こうした仮説を持つに至ったという福吉氏。

行動データを基に地域ごとの違いを検証

生活の環境が都市と地域で違うのではないかという仮説を基に、サッポロビールではどのような施策を行っているのだろうか。

「当社の各地にあるビアガーデンでWi-Fi Beaconを使用し、お客さまの行動データを分析しました。そこから思った以上に行動範囲が広く、いろいろな地域から来ていることがわかりました。さらに店舗来訪者に対して、事後にリターゲティング広告を配信。接触度合いに違いはありませんでしたが、接触するタイミングは異なりました。同じ店舗にいらしたお客さまでも都市部は夜、地域は昼の時間帯の反応の割合が高かったのです」。

地域では18時以降には退社するので、その前には飲みに行こうという話が出る。実際の行動データを見ることで、自身の仮説を検証できたのだ。「こういった施策で得られた情報から、各地域の生活に合わせたタイミングでのプロモーションが重要です」。

また、地域によって食文化も異なるため、それに合わせたメッセージに変えていくことが有効になる。「ネット広告でたこ焼きパーティーでの飲用シーンを訴求したことがあります …

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1970年代後半から日本でも商圏特性に合わせた、エリア・マーケティングという概念が浸透していましたが、インターネット、スマートフォンの浸透で日本中、どこのエリアにいても、同じようなコンテンツに接触できる環境が生まれているとの仮説も立ちます。はたしていま、地域ごとにどれほどメディア接触・コンテンツ消費環境は異なるのでしょうか。広告・プロモーション戦略に欠かせない「47都道府県別のメディア接触&コンテンツ消費」状況についてレポートしていきます。

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