日本国内のソーシャルメディアマーケティング市場は年々拡大し、いまや企業にとって不可欠なチャネルとなっている。一方で、プラットフォームの多様化や仕様変更、アテンション・エコノミーの加速、ユーザー側の「SNS疲れ」や行動変化など、これまでの手法だけでは成果が出しづらい時代に突入している。本稿では、取材を通して見えた現場の課題、そして新たな潮流をまとめる。
「目的不在」が呼ぶ混乱 リーチとエンゲージメント、どう考える?
目的やターゲットが曖昧なまま「とりあえず投稿する」「とりあえず運用する」という方針では、誰に何を届けたいのかが不明瞭になり、メッセージがユーザーに届かずエンゲージメントも生まれない。また、目的が定まらないことで、KPIの設定...