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世界のトップクリエイターの判断力──クリエイティブの潮流2020

終焉を迎えた、競争の時代 共生と共創可能なブランドだけが生き残る

ニューノーマルの時代。それは、“誰かが犠牲になっても一人勝ちできればよい”という競争時代の価値観は完全な終焉を迎え、共生や共創社会の創造に積極的に取り組むブランドや企業だけが生き残ることができる時代の始まりでもある。そんな時代の予兆は、パンデミックの前から見えていた?Wunderman Thompsonが5月に発表した「Future 100 2.0」から価値観の変化、その方向性を予見する。

パンデミックがもたらした 価値観の変革

Wunderman Thompsonは、世界のトレンドを予測するレポート「Future 100」を毎年発行している。今年5月には、新型コロナウイルスにより急激に変化しつつある主要なトレンドを取り上げた「Future 100 2.0」を発表し、ニューノーマルの時代を考察。ブランドに求められる社会的な責任はさらに増加し、パーパスの明確化や透明性確保への取り組みが、人々の態度やブランド選択に、より大きな影響を与え、価値観の変化まで促した。

このような数々の変化が生まれた2020年が、歴史的な大きな節目となることは間違いない。ブランドやマーケティングのリーダーはこれまで以上に変化に機敏に対応し、ビジネスの方向性を転換し、より良い未来に向けて努力することが求められている。

Future100に見る6つのトレンド

    TREND 01 ▷ 未来を楽観視する

    2020年前半は、コロナ禍による不安が高まるなか、Nikeの「now more than ever, we are one team(今まで以上に、私たちは1つのチームだ)」や、Budweiserなどの「健康危機の最前線で活躍する英雄たちを支援するために集結した」というメッセージなど、ポジティブなブランドメッセージが溢れた。消費者もブランドも同様に、つながりと前向きなメッセージを求めたからだ。不安と不信の時代が続く限り、このようなポジティブなメッセージは今後も求められていくだろう。

    TREND 02 ▷ プライバシーの時代

    企業や政府が新型コロナウイルスに対する武器として高機能の追跡技術を活用しているなか、プライバシーを主張する人たちはこれに警鐘を鳴らしている。例えば、イスラエルの内部警備局は、テロ対策技術を再配備し、電話やクレジットカードのデータを使ってコロナ患者の動きを追跡している。

    ロシアでは、当局が顔認識機能を使って、検疫から“脱走”した人の居場所を突き止めた。赤外線カメラが人々の体温を監視していたり、ドローンを使って、ソーシャルディスタンシングの規制を図っていたりする国や、隔離している人が外に出ないように、一部の家庭に監視用のハードウェアを設置している国もある。これらの規制に従わないと、罰金または刑務所行きの恐れもある。

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世界のトップクリエイターの判断力──クリエイティブの潮流2020

移動の自由が制限され、国際的なアワードも自粛傾向にあるなか、海外のクリエイティブの潮流がわかりづらい状況が生まれています。しかしパンデミックによって世界が大きく揺れ動く今、ブランドがどのように振る舞い、そして何を発信すべきか、試行錯誤をしている方も多いと思います。人々の不安や不信が高まるなかで、ブランドのコミュニケーション活動の在り方自体が大きな転換期を迎えている今だからこそ、世界の潮流から得られるヒントも多いはず。世界のトップクリエイターに、その見識とインサイトを見抜く力をもって、いまブランドがどう振る舞うべきか、世界の潮流からその考えを聞きます。

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