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世界のトップクリエイターの判断力──クリエイティブの潮流2020

国際広告賞の受賞作から見る 2020年のクリエイティブ(2)

新型コロナウイルスの影響によって、世界中さまざまな広告賞が延期・中止またはオンライン開催となった。このような状況下で、評価された作品からは未曽有の年となった2020年を反映するかのように、新しい潮流が見えてくる。ここでは、本誌の「WORLD REPORT」連載で取り上げた国際広告賞の受賞作品をまとめて紹介する。

ONE SHOW2020

6月17日から18日にかけて結果が発表された、世界三大広告賞のひとつ「ONE SHOW2020」。世界を代表するクリエイターたちによって19部門の審査がオンラインで行われ、171個のゴールド、169個のシルバー、213個のブロンズが授与された。


部門:受賞者 クリエイティブユーズオブデータ部門他:Jung von Matt AG+Markenfilm CROSSING+Markenfilm SPACE
作品名 NDR Elbphilharmonie Orchester「For Seasons」

気候変動データを音楽に反映

年間で最も環境に配慮した作品に贈られる「Green Pencil」に選ばれた本作品。いまや「気候危機」ともよばれる温暖化の現状を、多くの人に実感してもらうための施策だ。ドイツのNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団によって演奏されているのは、ヴィヴァルディの「Four Seasons(四季)」をベースにした「ForSeasons」。「四季」の作曲から約300年間の気候変動をデータ化し、楽譜に反映させた。例えば、鳥のさえずりのモチーフを、元の譜面から15%削除。「春」と「夏」の境界線はぼやけ、キーは揺れ動く。

アンバランスで聴くに堪えない音楽となった「四季」。実際に地球で起こっている、調和の崩壊を表現した。




部門:受賞者 モバイル部門:Goodby Silverstein & Partners
作品名 Daughters of the Evolution「LESSONS IN HERSTORY」

教科書に浮かび上がる「彼女たちの歴史」

子供たちが挙げる偉人の名前は、ほとんどが男性ばかり...

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世界のトップクリエイターの判断力──クリエイティブの潮流2020

移動の自由が制限され、国際的なアワードも自粛傾向にあるなか、海外のクリエイティブの潮流がわかりづらい状況が生まれています。しかしパンデミックによって世界が大きく揺れ動く今、ブランドがどのように振る舞い、そして何を発信すべきか、試行錯誤をしている方も多いと思います。人々の不安や不信が高まるなかで、ブランドのコミュニケーション活動の在り方自体が大きな転換期を迎えている今だからこそ、世界の潮流から得られるヒントも多いはず。世界のトップクリエイターに、その見識とインサイトを見抜く力をもって、いまブランドがどう振る舞うべきか、世界の潮流からその考えを聞きます。

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