拡散力より情報の質、バズより文脈の豊かさ UGC×PGC×AI時代のコンテンツ戦略

公開日:2026年4月01日

  • 藤原義昭氏(300Bridge)

AIエージェント元年とも言われる2026年。マーケティングの世界でも購買の意思決定プロセスに、AIエージェントが入り込み始めていることに注目が集まっている。検索から対話へと情報取得の構造が変わるなかで、ブランドや商品の情報は人間だけでなくAIにも解釈されることが前提となりつつある。Agentic Commerce時代に、AIに選ばれるコンテンツについて、300Bridge代表取締役の藤原義昭氏が解説する。

「納得しないと買わない」時代何が変わったのか?

物価高が続いていますが、消費者の財布が完全に閉じてしまっているわけではありません。とはいえ、「なんとなく買う」という行動は確実に減っています。節約志向にならざるを得ない環境のなかで、生活者は一つひとつの支出に対して、これまで以上に理由を求めるようになったからです。「なぜこれを買うのか」「なぜこのブランドでなければならないのか」。納得できなければ、買わない。そうした消費の質的変化が、静かに、しかし確実に広がっています。

この変化は、マーケターにとっては、本来は追い風のはずです。良いコンテンツで「納得」を設計できる企業が、選ばれる時代になったのですから。ところが今、その「納得の設計」その...

この先の内容は...

宣伝会議』 定期購読者限定です

ログインすると、定期購読しているメディアの

すべての記事が読み放題となります。

購読

1誌

あたり 約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる特集

データ活用で深化するUGC×PGCをかけ合わせた統合型コンテンツ・マーケティング戦略

SNSの成熟と生成AIの普及により、UGC(User Generated Content)とPGC(Professional Generated Content)の境界は急速に溶け始めています。企業発のコンテンツは生活者の言葉を取り込み、生活者発の投稿はプロ並みの編集・演出技術を備えるようになりました。さらにアルゴリズム主導のレコメンド環境では、「誰が言ったか」以上に「どの文脈で語られたか」が影響力を左右します。マーケティングにおいて、これまではメディア投資の最適化配分や、トリプルメディアを統合したコミュニケーション戦略の重要性が説かれてきました。しかし今日の環境ではカスタマージャーニーに基づく、PGCとUGCを組み合わせた統合的な“コンテンツ戦略”がより重要視されるようになっています。こうした戦略が実現する背景にあるのは、データ活用の深化です。生活者の意識や行動のデータを統合して分析できる環境を最大限活かした、最先端の統合型マーケティング戦略を考えます。

MEET US ON