生成AIの普及によって、生活者がコンテンツを制作するハードルが下がりつつある。これまで一部のクリエイターに限られていた画像や動画の二次創作も、誰もが容易に生み出せるようになってきた。そんな誰もが「つくり手」になれる時代に、マーケターや広告クリエイターはどのような企画や文脈を設計すべきなのだろうか。電通 第5CRプランニング局 コピーライター/プランナーの近藤雄介氏が解説する。
質の高い二次創作の誘発力が生活者の拡散を決める
『コピー年鑑』を必死に写経して、先輩コピーライターの皆さんのコピー術を必死に身に付けようとした新入社員時代。今では生成AIがあっという間にそうした知識をなぞり終え、コピーを考える強い相棒となってくれます。ひとりのコピーライターとしてAIの進化と向き合ってきた経験から、本稿では、今回編集部から依頼を受けた「誰もがつくり手になれるAI浸透時代、UGCはどう進化する?」というテーマについて考えてみます。
今回はUGCをどう誘発させるかではなく、現状のUGCがどう変化するか、という点に絞って考えていきたいと思います。
インターネットやPCの普及によって、かつて「字の綺麗さ」という身体的な技術の壁から解放され、誰もが等しく整ったテキストを発信できるようになりました。そして生成AIの発展により、その現象がイラストや映像といった領域にまで及ぼうとしています。誰もがプロ並みの(ある種の個性を...


