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マスメディア全盛時代! 昭和のブランド力を生かす

消滅していた「aiwa」が復活 商標権を譲渡してもらった企業の狙いとは?

昭和において確立したブランドは、現代においてどのように活用できるのでしょうか。消滅していたブランドを復活させたaiwaの取り組みから考えます。

aiwaが発売を予定しているCDラジカセとスピーカー。

知名度のあるブランドで効率的な事業展開

6月下旬、ラジカセやカセットテーププレイヤーなどで知られた「aiwa(アイワ)」が復活するというニュースが流れた。aiwaは1951年(昭和26年)に創業された電機メーカー。オーディオ機器に強みを持ち、安価でありながら性能の高い製品を提供することで消費者から支持されていた。ラジカセを日本で初めて発売したことでも知られ、現在の30代以上の世代にとっては親しみのあるブランドだ。しかし業績低迷などから2002年に親会社のソニーに吸収合併され、その後の2008年に商品ブランドも消滅していた。

このaiwaブランドを復活させたのが、秋田県に本社のある通信機器や電源機器に強みを持つEMS(電子機器受託製造サービス)メーカーの十和田オーディオだ。1961年(昭和36年)に創業し、主に大手メーカーからラジオはじめAV機器の受託生産を行ってきた。今回はソニーからaiwaブランドの商標権を譲渡してもらう形で、グループ内に「アイワ株式会社」を設立。2017年秋口から、同社が提携する中国工場で生産したCDラジカセや4Kテレビなどを発売していく。

なぜ同社にaiwaブランドが必要だったのか。十和田オーディオのグループ会社からアイワ 代表取締役社長に就任した三井知則氏は、「鴻海(ホンハイ)精密工業など海外のEMS企業が急成長し、市場環境はますます厳しくなっています。当社が生き残っていくためには技術を特化させつつ、自社開発のブランドが必要になると判断しました。自社単独で新ブランドをつくるよりも、すでに認知の高いブランドであれば、効率的にスピード感をもって取り組めます」と語る。

aiwaはオーディオ分野に強いブランドイメージを持っており、同社事業との親和性も高かった。さらには、「aiwaは世界中で知られていたグローバルブランドです。商標の関係で北米・中南米を除くエリアですが、海外展開においても価値になります」(三井氏)という ...

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