大日本除虫菊
害虫の専門家が広報担当に
「虫の困りごとならKINCHO」というイメージの定着を目指す
KINCHOブランドで知られる大日本除虫菊は、2024年9月に宣伝部内に新たに広報室を立ち上げ、2025年から本格的に始動した。
企業として初の広報室誕生
広報室新設の理由について、同室に所属する加原朋子氏は、企業ブランドをより積極的に発信する必要性を感じたことがきっかけであったと話す。
「当社では、創業者が明治時代から新聞に広告を出稿するなど宣伝に力を入れてきた一方で、広報専門の組織は存在していませんでした」と加原氏。しかし昨今、生活者に対して製品の品質や機能を伝えることに加えて、企業姿勢に関心を持ってもらうことが欠かせないと感じていたという。
「特に日用品業界は新製品を発売してもすぐにコモディティ化してしまう傾向があります。そのため、企業のポリシーを示し、そこに共感していただくことで生活者の方との関係を強固にしていき...