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過熱する、自治体プロモーション

2015年下半期 全国自治体PR活動に迫る(4)

歩んできた歴史も地域性も異なる47都道府県が、あの手この手で地元の魅力や特徴をアピールしている昨今。ここではBtoCの広報・PR活動に限定し、各自治体の直近の事例を概観する。

    調査概要

    全国自治体が2015年度下半期に展開したPR・プロモーション施策(以前より長期的に展開している施策、今後も継続する施策も含む)について、編集部でアンケートを実施。計21府県から回答を得た。回答項目は「施策の狙い」「具体的な実施内容」「パートナー企業名(広告会社、デザイン・制作会社、コンサルティング会社など)」「得られた成果(定量・定性両面から)」。

和歌山県
京阪神の働く女性向けに、“週末は聖地へ”をテーマに発信

「週末は聖地へ~時忘れの旅~」キャンペーン
(2015年7月1日から現在)

「週末は聖地へ」をキーワードに、9つの宿坊の協力でスタートしたキャンペーン。

施策の狙い

高野山開創1200年で賑わった世界遺産・高野山。厳粛なイメージの高野山に、「気軽に聖地・高野山に行こう」「気軽に宿坊に泊まろう」というメッセージを、特に京阪神の働く女性に向けて発信。金曜日、仕事終わりに高野山へ向かう「週末は聖地へ~時忘れの旅~」プランを企画し、9つの宿坊の協力でスタートした。

具体的な実施内容

(1)金曜日、仕事が終わってから“なんば”を出発、電車で気軽に高野山に!
(2)宿坊に夜チェックインOK(21時頃まで)
(3)2日目は宿坊での朝食と昼食が付く。レストラン探しの面倒がないため、時間をフルに使い、金剛峯寺や奥之院など高野山内を巡ったり、写経や阿字観体験で高野山の清らかな霊気の中、心静かに瞑想をするなどできる。もちろん食事は女性に優しい精進料理。
(4)土曜日のうちに帰宅。日曜日は翌日からの仕事に備えて自宅でのんびり。

パートナー企業名

恵光院(えこういん)、金剛三昧院(こんごうさんまいいん)、成福院(じょうふくいん)、総持院(そうじいん)、大明王院(だいみょうおういん)、福智院(ふくちいん)、本覚院(ほんがくいん)、無量光院(むりょうこういん)、蓮華定院(れんげじょういん)

得られた成果

20~30代の女性にとって、高野山は敷居が高いが、“週末は聖地へ”というキーワードで、金曜夜発の新しい旅行を提案。働く女性にアプローチした結果、開創1200年記念大法会終了後も続く高野山ブームを支える形で、高野町はもちろん、和歌山県全体で見ても …

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過熱する、自治体プロモーション

地方創生が重要政策に掲げられ、その取り組みの一環で、各自治体の広報・広告活動も活発化している。
一方で自治体のPR活動は、話題になったものがあるものの、 『右へならえ』の手法・表現も目立ち、差別化が難しい状況がある。
どうしたら、他の地域にはない魅力をPRできるのか...... ライバルひしめく『戦国時代』にあって、 成功している自治体のケースには、コモディティ化に悩む企業の広告・宣伝のヒントもある。

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