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「顧客体験」戦略 その設計から改善まで

「CXデザイン部」設立から5年のKDDI 体験価値が競争軸となる時代に

  • 村田浩子氏(KDDI)

大企業においては、分業体制の組織構造になっていることが珍しくない。そうした中でCXデザイン部を置き、部門横断で一貫した「au」ブランドの顧客体験の提供を目指しているのがKDDIだ。その取り組みについて、同社の村田浩子氏に話を聞いた。

コモディティ化する通信事業 CXが競争力の源泉になる

KDDIは成長戦略の根幹にCX(カスタマーエクスペリエンス、顧客体験価値)を位置づけ、2015年にCXデザイン部の前身となるCX推進部を設立した。当時の通信キャリア市場はすでに飽和状態にあり、コモディティ化を迎えていた時代。選ばれるためには、「au」ブランドとしての立ち位置を明確にしていくことが不可欠だった。こうした課題を乗り越えるべく、田中孝司前社長の頃から重要視していたのが同社のCX戦略だ。

「市場の飽和とMVNOが伸長した中で、auならではの顧客体験が求められるようになりました」。こう語るのは同社 CXデザイン部長の村田浩子氏。同社が取り組んだのは、上層部主体のトップダウンと販売店主体のボトムアップ、両面からのCX推進だった。

トップダウンの推進施策のひとつが「CX推進会議」だ。これは各部門の幹部が一堂に会し、横串でCXの課題を議論したり、方針策定をするというもの …

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「顧客体験」戦略 その設計から改善まで

消費者が求めるものは、モノの所有から利用へ。そして、機能的価値から情緒的価値をより重視する流れへと移り変わってきています。これらの消費スタイル、意識の変化は、いまやあらゆるマーケターにとって避けては通れない課題となっています。こうした環境下で選ばれるブランドになるための方法として注目されているのが、商品・サービスの購入前後に及んで一貫した「体験」を顧客に提供し、さらにその質を高めていくこと。競争力の源泉となる顧客体験(カスタマーエクスペリエンス/CX)向上に取り組む企業が増えています。一方で、「体験」は形ないものであるために定義や効果の可視化も難しく、実践が難しい側面もあります。では、一体どのようなアプローチであれば実現できるのか。「顧客体験」設計と、その価値向上の取り組み方法を紹介していきます。

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