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各分野のプロが考える 伝わる「言葉」の本質

「伝える」と「伝わる」両者の違いはシミュレーションにあり

  • 岩政大樹氏

チームメンバーをはじめ、ファン、スポーツ記者とのコミュニケーション力が求められるアスリート。中でも言語化は「勝利」のためにも必要だと語るのが元Jリーガーで上武大学准教授の岩政大樹氏だ。岩政氏が考える、「伝える」と「伝わる」の違いとは。

アスリート
岩政大樹氏

山口県立岩国高校卒業後、2000年に東京学芸大学教育学部・数学科に入学、蹴球部に所属。1年生で関東大学リーグ1部・新人王に輝き、3年時にはU-22日本代表に選出される。2004年、大学卒業後に鹿島アントラーズに入団、同シーズン後半からレギュラーに定着。リーグ優勝3回、ヤマザキナビスコカップ優勝2回、天皇杯優勝2回に貢献し、自身もJリーグベストイレブンに3度輝く。2014年、10年在籍した鹿島を退団し、タイ・プレミアリーグのEECテロ・サーサナへ完全移籍し、リーグカップ優勝に貢献。2015年、ファジアーノ岡山に移籍し、移籍初年度よりキャプテンを務める。2017年、関東1部リーグの東京ユナイテッドに選手兼コーチとして加入。また、東京大学ア式蹴球部コーチに就任。2018年、現役引退。2021年、上武大学監督に就任。

離島で育った少年時代 プロになるつもりはなかった

私は山口県の小さな離島出身。教師の両親のもと育ちました。当時は自分も将来は教師になるのだろうと思っていました。

この頃からサッカーはしていましたがプロになる予定はまったくなく、教師になるために東京の大学に進学しました。当時、母校が学生リーグに所属していたことがきっかけで、実績を積み、声がかかってプロを目指すことになります。

ありがたいことに、Jリーガーとして活躍することもできました。現在は大学サッカー部の監督、准教授として活動しています。

人が無意識のうちに行っている「言語化」のフロー

アスリートはチーム内のメンバーやスタッフはじめ、記者、ファンとのコミュニケーションが求められます。とくにサッカーはチームスポーツなので、メンバーとの意思疎通は試合の結果にも影響します。

選手間以外のコミュニケーションを考えると、たとえば記者の人には試合で負けた直後のイライラしているときにも敗因を語る必要もあります。プロスポーツはメディアの先に応援してくれるファンがいるので、そのような記者の質問にも答えることは必須なのです。

「あのときのプレーが勝敗の明暗を分けたと思います。どういう想いで、あのプレーを選択したのですか」と質問する記者を目にしたことはないでしょうか。あの類の質問は...

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各分野のプロが考える 伝わる「言葉」の本質

広告がその目的を達するためには、そこにある言葉がまず対象者にしっかりと「伝わる」ことが大切です。しかし、情報過多の現在において、伝える意思があるにもかかわらず、伝わらないままに終わってしまう言葉も増えてきています。加えて価値観が多様化した現代、ときにその違いが人と人との間に分断を生み出してしまうことすらあります。同じ言葉を使っていても、その言葉を受け取る側と同じ文脈を共有していなければ、伝わらないばかりか、摩擦を生んでしまうことにもなりかねない。広告の言葉も同様で、大きな力と同時にリスクもはらんでいるのが現在の状況です。本特集では、広告業界だけでなく多様な領域で、伝わる言葉の哲学をもって仕事に取り組む方々に取材。価値観多様時代の言葉の在り方、使い方を考えていきます。

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