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戦略策定から社内調整まで DX・データ利活用

人の動きを可視化するスマートシューズで「健康」という価値を届けたい

  • 原野健一氏(アシックス)

コロナ禍により、人々の健康に対する意識が高まっている。アシックスでは7月に共同開発によって誕生したスマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)」を発表。「EVORIDE ORPHE」が生み出す新たな価値や今後の構想について、アシックス執行役員でありスポーツ工学研究所長の原野健一氏に聞いた。

スタートアップと共同開発しクラウドファンディングで販売

アシックスは、足の動きをデータ化するセンシングソリューションなどを開発するスタートアップ企業no new folk studio(ノーニューフォークスタジオ)とスマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)」を共同開発。7月21日~10月18日にクラウドファンディングを実施し、先行予約販売を開始した。

「EVORIDE ORPHE」は、履いて走るだけでランニング中の足の動きをデータ化し、一人ひとりの走り方の特徴を可視化することで、目標達成をサポートするシューズ。シューズ内部に搭載されたセンサによって、ラップタイム、ペース、ストライド、ピッチ、接地パターン・時間、プロネーション(踵の傾き度合い)、着地衝撃などのデータを取得し、それらのデータをアシックスが長年蓄積してきた知見とデータを基につくられた独自の「分析アルゴリズム」によって、ユーザーにとって価値のある情報に変換、スコア化し、アプリで表示する。

また、自身のランニングが可視化されるのに加え、走行中の負担を軽減し、力強く走るためのパーソナライズされたアドバイスや、ランニング中にリアルタイムでのコーチングを受けることもできる。

アシックスでは、1985年から人間の身体や動きの分析を基に材料や構造の研究を行う「アシックススポーツ工学研究所」という部門を設けている。人の動きを分析して価値を創出するという考えは、1949年の創業時から創業者の鬼塚喜八郎氏の信念が引き継がれ続けてきたものなのだ。

同社執行役員であり、スポーツ工学研究所の所長である原野健一氏は...

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