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SNS時代 新しい「ブランド」のつくられ方

就活生からの認知を高める、USEN-NEXT HOLDINGSの採用ブランディング

オウンドメディアを活用した採用活動により、より自社の理念に沿った人材獲得を目指す動きが高まっている。USEN-NEXT HOLDINGSでは2022年6月よりTikTokを通した情報発信を開始し、就活生からの認知を高めている。その経緯や運用のポイントについて聞いた。

TikTok開設の大きな目的は偶然の出会いを促すこと

USEN-NEXT HOLDINGSでは、2021年1月より新卒採用のコンセプトとして「就活維新 -RecruiTech for U.-」を掲げ、学生がより自由に・便利に選考に参加できるシステムを導入した。意向度や採用フェーズによってメディアを使い分ける中で、公式TikTok開設の大きな目的は、偶然の出会いを促すことにある。

人事部長の西村壽哉氏は、近年の新卒採用マーケットについて次のように話す。

「数年前からオウンドメディアリクルーティングに注力する潮流があり、当社でも自社メディアでの情報発信を強化してきました。一方で学生自身も、ナビ媒体以外から情報を得て選考を受けにくることが増えている。母集団を形成するために、とにかく接点を増やし、私たちのバリューやカルチャーを伝えていく必要を強く感じたのです」。

※ Indeed Japanが2019年に提唱した、自社メディアを活用する能動的なリクルーティングのこと。同社の調査では、2018年12月以降から徐々に実践企業が増えているとしている(オウンドメディアリクルーティングに関する調査/2019年6月13日)。

そこで2020年にTwitterとInstagramで新卒採用アカウントを開設。2021年9月からはYouTubeチャンネル「GATE TV」を開設し、その後2022年6月からTikTokでの情報発信がスタートした。

各アカウントのプロフィールからは採用ページに推移することができ、エントリーに必要な情報は「名前・生年月日・メールアドレス」の3点のみ。そうしたエントリーの手軽さも後押しし、いわゆる売り手市場が継続するなかで同社は総エントリー数を維持し続け、SNS経由での流入は10%にまで達した。

社員の人格を表現することで学生の共感を得る

SNSメディアの運用は人事部就活応援課が行う。メンバーのほとんどは入社5年目以下の若手社員だ。

西村氏と共に週次ミーティングで内容とスケジュールを確定し、1本の動画をつくるまでにかかる時間は、撮影に30分、編集とチェックで1時間の計1時間半。会社としての表現やニュアンスに問題がなければ、すぐに配信される。

中心となって企画・運用を担う平賀智佳氏は、「始めたころは情報収集にも時間をかけていましたが、今は流行っている動画のチェックや投稿の・・・

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