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「顧客体験」戦略 その設計から改善まで

設計ではなく関与する謙虚さを 予定のない楽しさにこそ価値がある

  • 青木亮作氏(TENT)

クリエイティブユニット TENTを立ち上げ、プロダクトデザインを軸に様々な活動をしている青木亮作氏。プロダクトを超えた体験設計の重要性が叫ばれる中、プロダクトデザイナーが考えるCXとは。

持ち手を外すとそのままお皿になる「フライパンジュウ」。料理をするときの「ジュウ」という音と、持ち手が「1」、フライパンを「0」に見立てられることからネーミングされた。

体験は規定しない ユーザーこそが主役

デザイナーという仕事をしていると、CXに近い概念としてUI/UXといった言葉をよく耳にします。ですが、カスタマーやユーザー視点に立ったデザインは昔からやっていた人もいる。手を変え品を変え、新しい言葉だけが生み出されているにすぎないというのが私の考えです。

CXの根底にある"体験を設計する"という思想にも、個人的に違和感を覚えています。どんな体験をするか、その選択はユーザーに委ねられているはずなのに、企業が設計した決まった型に押しはめているように見えるからです。ですから、体験設計の発想自体が、ある意味で企業本位の考え方と言えるのではないかと思います。みんなが同じ体験を享受できるように設計すべきなのはテーマパークくらいで、私は日常生活における体験は企業によって設計されるべきではないと考えています。

体験の主語は、あくまでユーザー。私たちがすべきは体験全体を厳密に設計することではなく、最小限の細かな部分から"関与"すること …

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「顧客体験」戦略 その設計から改善まで

消費者が求めるものは、モノの所有から利用へ。そして、機能的価値から情緒的価値をより重視する流れへと移り変わってきています。これらの消費スタイル、意識の変化は、いまやあらゆるマーケターにとって避けては通れない課題となっています。こうした環境下で選ばれるブランドになるための方法として注目されているのが、商品・サービスの購入前後に及んで一貫した「体験」を顧客に提供し、さらにその質を高めていくこと。競争力の源泉となる顧客体験(カスタマーエクスペリエンス/CX)向上に取り組む企業が増えています。一方で、「体験」は形ないものであるために定義や効果の可視化も難しく、実践が難しい側面もあります。では、一体どのようなアプローチであれば実現できるのか。「顧客体験」設計と、その価値向上の取り組み方法を紹介していきます。

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